今日はWebアプリ開発の基礎となる三つの言語、HTML・CSS・JavaScriptについて初心者の方にもわかりやすく解説します。これからWeb開発を始めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
Webサイトの3つの柱
Webサイトやアプリを作る際には、主に以下の3つの技術が使われています:
- HTML – サイトの「構造」を作る
- CSS – サイトの「見た目」を整える
- JavaScript – サイトに「動き」をつける
これらは、家を建てるときに例えると理解しやすいかもしれません。HTMLは家の骨組み、CSSはインテリアや壁紙、JavaScriptは電気や水道のような機能を提供するものです。それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
HTML:Webページの骨組み
HTMLとは「HyperText Markup Language」の略で、Webページの基本構造を定義する言語です。
HTMLの特徴
- テキストや画像、リンクなどの「コンテンツ」をブラウザに表示するための指示書
- 「タグ」と呼ばれる
<>
で囲まれた記号を使って要素を定義する - Webページの基本的な構造とコンテンツを定義する
簡単なHTMLの例
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>私の最初のウェブページ</title>
</head>
<body>
<h1>こんにちは、世界!</h1>
<p>これは私の初めてのHTMLページです。</p>
<img src="cat.jpg" alt="かわいい猫の写真">
<a href="https://example.com">リンク例</a>
</body>
</html>
この例では:
<h1>
は見出し(大きい文字のタイトル)<p>
は段落<img>
は画像<a>
はリンク
を表しています。
CSS:デザインの魔法
CSSとは「Cascading Style Sheets」の略で、HTMLで作った骨組みに色や形、配置などのデザインを施す言語です。
CSSの特徴
- HTMLの要素に「どのように見せるか」の指示を出す
- 色、サイズ、フォント、配置など見た目に関するすべてを制御できる
- 1つのCSSファイルで複数のHTMLページのデザインを一括管理できる
簡単なCSSの例
body {
font-family: "ヒラギノ角ゴ Pro W3", sans-serif;
background-color: #f5f5f5;
margin: 0;
padding: 20px;
color: #333333; /* テキストの色を明示的に指定 */
}
h1 {
color: #ff6600;
text-align: center;
font-size: 2em; /* より視覚的に目立つようにフォントサイズを指定 */
margin-bottom: 20px; /* 見出しの下にスペースを追加 */
}
p {
font-size: 16px;
line-height: 1.6;
color: #333333;
margin-bottom: 15px; /* 段落の下にスペースを追加 */
}
img {
max-width: 100%;
height: auto; /* 高さを自動で調整 */
border-radius: 8px;
box-shadow: 0 2px 5px rgba(0, 0, 0, 0.1);
display: block; /* 画像をブロック要素として扱い、余計なスペースを取り除く */
margin: 0 auto; /* 中央に配置 */
}
この例では:
- 全体の背景色とフォントを設定
- 見出しを中央揃えでオレンジ色に
- 段落のフォントサイズと行間を設定
- 画像に角丸と影を追加
JavaScript:動きと対話性を加える
JavaScriptは、Webページに動きや対話性を与えるプログラミング言語です。
JavaScriptの特徴
- ユーザーの操作に応じて内容を変更したり、動きをつけたりできる
- サーバーとデータをやり取りして画面を更新する非同期通信が可能
- 計算、条件分岐、繰り返し処理など、通常のプログラミング機能も備えている
- モダンなWebアプリに不可欠な技術
簡単なJavaScriptの例
// ボタンがクリックされたときの処理
document.getElementById('myButton').addEventListener('click', function() {
// メッセージを表示
alert('ボタンがクリックされました!');
// 見出しのテキストを変更
document.querySelector('h1').textContent = 'JavaScriptですごい!';
// 背景色をランダムに変更
const randomColor = generateRandomColor();
document.body.style.backgroundColor = randomColor;
});
// ランダムな色を生成する関数
function generateRandomColor() {
// 16進数でランダムな色コードを生成
return '#' + Math.floor(Math.random() * 16777215).toString(16);
}
この例では:
- ボタンがクリックされたら、アラートメッセージを表示
- 見出しのテキストを変更
- ページの背景色をランダムな色に変更
3つの技術がどう連携するか
実際のWebサイトでは、これら3つの技術が連携して働きます:
- HTMLでコンテンツの構造を作り
- CSSでデザインを整え
- JavaScriptで動きや機能を追加する
例えば、ショッピングサイトなら:
- 商品リストや詳細ページの構造はHTML
- レイアウトやカラースキーム、商品画像の表示方法はCSS
- 「カートに追加」ボタンや商品フィルター機能はJavaScript
始めるための次のステップ
Webアプリ開発を始めるには:
- 基本を学ぶ:HTML、CSS、JavaScriptの基本文法を一つずつ学びましょう
- 小さなプロジェクトから始める:簡単な自己紹介ページや趣味のサイトを作ってみましょう
- 実際のコードを見る:他の人が作ったWebサイトのコードを「検証」機能で見てみましょう
- オンライン学習リソースを活用する:無料の学習サイトやチュートリアルがたくさんあります
まとめ
- HTML:Webページの「構造」と「内容」を定義
- CSS:Webページの「見た目」と「レイアウト」を整える
- JavaScript:Webページに「動き」と「対話性」を追加
これら3つの技術を学ぶことで、あなたもWebアプリケーションの開発への第一歩を踏み出すことができます。最初は難しく感じるかもしれませんが、少しずつ学び、実践していくことで確実に力がついていきます。
Web開発の世界へようこそ!楽しいコーディングライフをお祈りします!